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ファクターM[よしりん先生]

{1/2}よしりん先生、「ファクターZ」の資料本を読む。

{1/3}前日、解説書や小説などを読みまくり、シナリオを1本作ってしまう。正月3が日は知識のストックに集中しようと務めるも、つい仕事をしてしまう。

{1/4}新しい章のコンテに着手。

{1/5}前日から仕事を始め、コンテをやる。チーフ広井氏がパソコンにラフ下絵のアイデアを送ってくる。勝手に仕事を始めたらしい。
構成案を考えているうちに、次の章のアイデアが浮かぶ。一気に進む予感。

{1/6}ネーム入れが済み、絵に移る。


(1/6)新たなコンテを完成させる。名作の予感。「あの両親がいたから生まれた作品だ」と、奥さまから大好評。今のところ全部、傑作。

{1/7}よしりん企画の仕事始めの日。秘書みな氏にコンテを読ませ、感想を求める。

{1/10}「ファクターZ」内のある作品について、一つ方法を思いつき、秘書みな氏と相談。

{1/11}コンテをりか坊氏に見せる。

{1/12}絶対、年内発売を決意。

{2/2}全くの新境地の「ファクターZ」。成功したらさらに表現の領域を拡げ、失敗したらまた新たな可能性を探る。

{2/20}今年、絶対に必要な「ファクターZ」。カンヅメをして1週間集中、これを2回やればコンテは完成する。『戦争論』を描いたときのような、世俗から断たれた空間と時間が必要。まとまった日にちが取れず苦悩する。何度も何度もスケジュール帳を見つめ考え込む。

{2/24}予定の合間を縫って進める「ファクターZ」。早ければ夏、遅くても秋には発売できる予定。

 

{2/25}来週から「ファクターZ」の仕事。

 

{2/28}今週は粛々と「ファクターZ」の仕事を進める。

 

{3/1}午後から「ファクターZ」を始める。

 

{3/3}ネームやコマ割りは終わり、絵を入れる。午後にコンテ完成し、仕事場に送る予定。

 

{3/3}コンテを一本上げる。今週中に2本描く予定が、厳しくなる。

 

{3/6}前日までに2本上げる予定が、1本に。今度のカンヅメの他に、あと2回くらいカンヅメが必要か悩む。

 

{3/7}最終話含む2本のコンテを上げて、あとは絵を描くだけの状態まで進めるため、月末に一週間のカンヅメ期間の予定を組む。

 

{3/15}「ファクターZ」と書いていたが、「ファクターQ」に変更。「Z」はロシアで戦争のシンボルになっていて、戦車や軍用車両や武器に「Z」が使用されているため。

 

{3/16}来週末に帰省し、そのまま1週間のカンヅメへ。カンヅメ期間は、集中のためスマホの電源を切り外部からの連絡を断つ。秘書岸端氏だけが連絡できる状態となる。

 

{3/16}25日(金曜日)、福岡行き。書庫点検のため、奥さまも同行。カンヅメ突入。

 

{3/17}「Qアノン」の存在から、今後は「ファクターM」に。

 

{3/22}「ファクターM」をどのような形式で出すべきか、担当りか坊氏と綿密に話し合い決定する。

 

{3/29}パソコンに移動させていた情報が開けず滅入るも、最初から書き直していたら、もっといい案が浮かび、災い転じて福となす。「ファクターM」順調。

{3/31}朝から晩までTVを見ずに仕事に没頭する日々で、『戦争論』を描いたカンヅメ生活を思い出す。構想20年で、描きたかった作品だから、描いていてワクワクする。体調も万全。最終章のコンテも今週中に確実に上がる予定。

 

{4/1}昨日、「構想20年」と書くも、担当リカ坊氏から間違いだと指摘され、「構想30年」と言われる。

 

{4/12}昨日、光文社書籍部の編集長とりか坊氏と「ファクターM」の体裁や売り方などについて会議。よく考えてくれていて、安心する。制作の方はなかなか進まず、どこかで集中的に日程をとる必要性を感じる。

 

{4/13}「ファクターM」を手描きでやる方法をいろいろ考えるも難しく、昨日、ポカQ氏に相談し、CGを駆使するしかないとの結論に。翌週より、秘書みなぼん氏に一からCGのテクニックを学ぶことに。

 

{4/14}昨日、スタッフの方々と焼肉会議。「ファクターM」の手法についてあれこれ話し合うも、いつも通り悲観的な意見しか聞けず、「やれる!大ヒットさせるぞー!」というような盛り上がりにはならず。秘書みなぼん氏の参加が必要だったと知る。秘書みなぼん氏には『来週、実践でCGを習得しつつ一本完成させるぞ』と言うと、躊躇なくやる気満々に。『わしと合作のつもりで一本仕上げるぞ』と言っても、怯まず。秘書としてはベテランになってくるも魂が若いから、やる気を「正のエネルギー」で担保してくれる。担当りか坊氏も編集長もやる気満々だから、全く新しいジャンルに跳び出していく気力が沸く。

 

{4/16}明日より「ファクターM」のため新技術を会得しつつ一本上げる勢いで、気合を入れ臨む予定。猛烈に忙しくなる予感。

 

{4/19}明日、秘書みなぼん氏とランチをしながら打ち合わせの予定。本格的に合作を始めるのは水曜頃からか。

 

{4/21}「SPA!」担当氏からの締め切りと発売日の計画表を見て、9月に「ファクターM」発売の可能性を感じる。

 

{4/27}今週はCG作業が出来そうもなく、来週6日頃からに。

 

{5/11}昨日、「ファクターM」を描き、技法的に成功を確信するも、原稿のサイズが違い、本日、一から描き直すことに。今週は「ファクターM」のために読書の予定。

 

{5/12}昨日「ファクターM」の制作が軌道に乗る。問題は、3日どころではなく、とんでもなく時間・・・というより日にちがかかること。一週間くらいか。

 

{5/13}「ファクターM」の制作が非常に楽しく、子供みたいに無邪気に夢中でやってしまい、時間を忘れる。時間がかかりすぎ、日数もかかりすぎる。来週金曜までに、自身の分の主要キャラは終わらせるつもりとのことだが・・・。

 

{5/20}ようやく、秘書みな氏がCGで面白い作業を開始。

 

{5/28}現在、チーフ広井氏とポカQ氏がチビチビと進めるも、連載の締め切りに追われ、あまり進んめず。「ファクターM」週間を作るべきか、迷う。

 

{6/15}担当氏に打ち合わせで、「ファクターM」の発売が伸びてしまうことを相談。「ウクライナ戦争論」の発売があり、8月から再開か。完全に上がった原稿を1本見せ、承服してもらう。

 

{7/5}午後にある担当氏と打ち合わせは某ホテルのラウンジで。タクシーの冷房~ホテルの冷房へ。熱中症が怖いから、外には出ず。

 

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(7/22)基本的に8月・9月は「ファクターM」を集中的に進める月日である。これを忘れないで。10月までには完成させる予定だ。

 

(8/2)「FLASH!」担当氏とりか坊と打ち合わせしてきたが、「ファクターM」は来年1月発売と決まった。10月中旬までに画稿を全部、完成させるのが目標だ。その画稿も、完成した作品から、順に渡していく必要がある。デザインに時間がかかるからだ。明日は『ウクライナ戦争論』画稿完成の打ち上げ、そして新たな挑戦作への団結式だ!

 

(8/2)1月には確実にわしの代表作の一本になるはずの完全新作が世に出る

 

(8/4)わしとして重要な話題は、「ファクターM」を10月に完成させられるか否かだ。チーフ広井、ポカQともに、「ファクターM」最優先で絶対完成させると堂々たる宣言をした。りか坊、「ファクターM」最優先が決定したぞ!

 

(8/8)「ファクターM」は10月中旬が締め切り。

 

(8/14)凄い奇跡が起こっていて、「ファクターM」の最終章が終わってしまった。チーフ広井のテクがウルトラ級に上達して、感動した。この歳でまだ絵は上達するのか! ポカQも最近、驚くべき責任感で、人格が変わってしまっている。この歳でまだ人格は向上するのか! わしの秘密兵器も進化の真っ最中で、このままいけば、8月中か、9月初旬までに、「ファクターM」は完成してしまうんじゃないか?っていうくらいの速度だ。10月完成、来年1月発売って言ってたのに、りか坊、これ、どうなってしまうんだ?

 

(8/20)「ファクターM」を8月いっぱいで終わらせるつもりだったが、これで不可能になった。9月中の完成を目指そう。

 

(8/28)「ファクターM」の完成は9月いっぱいかもしれない。

 

(9/1)昨日の打ち上げで、「ファクターM」は9月いっぱいの完成は無理だとなった。10月までかかってしまう。最初の目標通りなのでいいだろう。

(9/3)あえて公開する。「ファクターM」は10月までに完成させること!

(9/5)明日は「ファクターM」画稿の渡しがある。今日の午後、秘書みなぼんは、「ファクターM」(明日渡す画稿)を持って来てくれ。

 

(9/6)午後1時に仕事場で「FLASH」と「ファクターM」の打ち合わせ。

 

(9/14)「ファクターM」は順調に進んでいるが、連載の締め切りは容赦なくやってくるし、一気に終わらないジレンマがある。

 

(9/20)来年発売のファクターMを今後も描くか描かないかの問題がある。

 

(9/22)「ファクターM」は、わしの分はほぼ終わった。秘密兵器、万全に機能した。あとは秘書みなのCG作業がある。

 

(10/1)夕方から「ファクターM」の重要な打合せがあり、明日明後日にはわしが最終的に手を入れて、来週から秘書みなぼんのCG作業に任せる。この1本は今週か来週には完成だろう。スタッフに任せている2本が完成したら、10月いっぱいですべて画稿が揃う。あとは、担当りか坊が、来年1月の発売まで何とかしてくれるしかない。

 

(10/5)「ファクターM」の画稿チェックをする。

 

(10/11)今日の仕事は「ファクターM」の1本の最終チェック。これが済んだら、秘書岸端に渡す。仕上げにもう一工夫があるのだ。りか坊、すでに1本完成した原稿もあるよ。

 

(10/15)「ファクターM」はあと2本で同時に制作中だ。この分なら、10月いっぱいで完成するだろう。来年1月、発売の予定。これが発売されたら、全く新しい地平が拡がる。

 

(10/15)「ファクターM」ついに完成! 上がった――――—! 構想30年の作品「ファクターM」(仮題)が、ついに完成した! 一応記念にブログに記録しておく。来週水曜に、りか坊に渡したら、あとは光文社の製本の仕事だ。来年1月発売になる!!

 

(10/16)「ファクターM」が商売的に成功すれば、続編はやりたいのだが。

 

(10/17)水曜は「ファクターM」のとりあえずの打ち上げ。11月にもう一回やる。

 

(10/19)午前中に「ファクターM」の画稿を担当りか坊にほぼ全て渡した。
「ファクターM」はわしが漫画家になって50年、また一つの才能の引き出しを開けて見せる、画期的な作品である。漫画界でも、この試みをやった作家はいない。なにしろ30年前から温めてきて、準備をしてきた作品だ。連載では不可能、描き下ろししかできない。この本は情報はゼロ! 味わう作品なので、ネットでは無理! 本を買って読んでもらうしかない。東大一直線以来、わしの作品に接してきたファンは、もちろん歓喜するだろうし一度でもわしの作品に触れてきた読者も満足するだろうし、全く新しい読者も驚き、楽しむだろう。1月の発売を待て!

 

(10/27)明日は、りか坊に「ファクターM」の修正を渡さねばならない。

 

(10/28)秘書みなぼんは昨日は風邪気味だったけど、今朝は熱が下がったようだ。元気があれば、「ファクターM」のCDを11時ごろ持って来てほしい。わしは11時半に家を出て、45分から打ち合わせになっている。そのときCDをりか坊に渡す。元気がなければ、わしが仕事場にCDを取りに行く。

 

(11/4)19日(土曜)よしりん企画、「ファクターM」打ち上げ。ゲストあり。

 

(11/4)1月18日(水曜)「ファクターM」発売! 

 

(11/5)1月には「ファクターM」で全く新しいわしの天才ぶりを見せつけることになっている。来年、1月、2月と、天才の連打か!

 

(11/9)「ファクターM」の斬新さと面白さと楽しさは、圧倒的です。昨日、「ファクターM」のゲラを担当りか坊が持って来てくれていたが、だいぶ前に描いた原稿なので、内容を忘れてしまっている。真剣に読んでるとつい吹き出してしまうほど可笑しくて、担当の前で自分の作品で笑ってしまうのがヤバかった。発売は来年1月だが、年内12月中旬には正式なタイトルと表紙を公表できるだろう。読んでみなきゃ、この作品の凄さは分からんだろうが。

 

(11/20)「ファクターM」の内容については12月に表紙が出来上がるので、そのとき発表となる。

 

(11/21)そういえば今日はりか坊が「ファクターM」の全ページのゲラを持って来てくれて、チェックをやって、あとは表紙などのデザインを待つだけとなった。来年の発売に向けて、着々と進行している。

 

(11/22)「ファクターM」のあとがきを書く。

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